B型生活

就労継続支援B型事業所で働く男のつぶやき

精神障害者と就労

 我々B型事業所利用者はB型事業所と労働契約を結んでいない。だから最低賃金は適用されない。自分の場合は時給250円である。しかし自分の場合はこれでいい。なぜなら生活保護を受けているからである。

 

 どういうことかというと生活保護を受けている者が収入を得ると収入を得ると収入申告しなければならない。そして生活保護の支給額を算出するのだが、基礎控除というものがある。月15,000円である。平たくいうと月15,000円以上稼いでももらえるのは15,000円である。厳密にいうともっと細かい規定があるが大雑把にいうとそういうことである。

 

 それじゃいつまでたっても経済的に自立できないのではないかと思ったかもしれない。五体満足でピンピンしてる人は仕事を見つけて生活保護を脱出していく。しかし自分のような精神障害者生活保護を受けていると経済的に自立するのは難しい。

 

 最近は状況が変わって企業にも障害者を雇用する義務が生じた。それでも精神障害者よりは身体障害者の方が採用され易い。精神障害者はいつ休むかわからないので嫌われる。しかし精神障害者も企業は雇用しなければならなくなった。そこで就労移行支援事業所というものが雨後の筍のように増えてきた。

 

 就労移行支援事業所とはその名の通り障害者の就労を支援する事業所である。まず毎日規則的に通えるようにする。自己分析をして自分は病気に対してどう付き合うかを考える。そういう訓練をして就職活動に備える。就職の斡旋はしない。基本はハローワークである。しかし会社の就職説明会に参加できたりする。

 

 期限は2年間である。2年を過ぎると退所しなければならない。その後はA型事業所に行くかB型事業所に行く。A型事業所は利用者と労働契約を結ぶので、最低賃金は保証される。しかし病気だからといって簡単には休めない。労働契約を結ぶから当然である。

 

 自分は生活保護を受給していたのでB型事業所を選んだ。15,000円の壁があるからだ。今時給250円で月に17,000円もらっている。2,000円役所が持っていく計算になる。それくらいなら仕方ない。

 

 無論自分も経済的に自立したいという願望はある。貧乏生活は嫌なものだ。しかし自分の履歴書と職務経歴書を見ると病気でズタボロである。やはり一般就労は無理だろう。大人しくB型事業所で低工賃で貧乏生活に甘んじるより他ない。これが精神障害者を取り巻く現実である。