B型生活

就労継続支援B型事業所で働く男のつぶやき

Oさんと自分

 自閉症のOさんにWebの記事を書く仕事が回ってきた。ライターデビューである。それで先輩?の自分がお目つけ役となった。それでOさんは検索ワードを検索してサクサクエディタにコピペしていった。

 

 ある程度ストックが溜まると今度は記事の執筆である。Oさんはスラスラ書き始めたが途中で止まった。ん?どしたの?と声をかけるとOさんはブツブツ独り言のように喋っていた。自分はOさんの書いた文章をざっと見て、前置きが長くて字数が足りなくなっているから冒頭を簡潔にしてはどうかな?とアドバイスした。Oさんは再び書き始めた。そしてなんとか字数ギリギリで記事を書いた。うん、悪くない。

 

 次はお題に沿った画像を探してきて原稿に貼る作業である。著作権フリーのサイトで画像を探す。またOさんの手が止まる。どうしたの?と聞くとまたもやブツブツ。しょうがないから、お題はアレだからこういう画像はどうかな?とアドバイスした。Oさんはコクコクとうなづくと画像をコピペした。

 

 もうちょっと喋ってくれたらいいのになーと思いつつOさんの初仕事は無事終わった、と思ったらOさんはスマホを取り出してなにやら検索し始めた。どうしたの?と聞くとスマホから目を離さないで、この文章コピペしたの著作権法違反じゃないかと思って、と言った。自分は、よし書き直そうとOさんを促して書き直させた。

 

 そこに支援員さんがやって、どう?Oさん、と自分に尋ねてきた。時間はちょっとかかったけど悪くはないですよ、あとは慣れですね、と答えた。そして、あともうちょっとコミュニケーションが上手くいけばねーと言うと、支援員さんはOさんはそういう人だから、と笑って去っていった。

 

 まあコミュニケーションはともかく仕事はスムーズに進んだ。凸凹先輩後輩コンビである。Webライティングの上達方法はとにかく量を書くことだから、これからガンガン書いていけば上達するだろう。

 

 自分も久しぶりにWebライティングに関われて楽しかった。Oさんは真面目過ぎるくらい真面目だから文章は硬いが誠実さは充分伝わる。あとはもう少し文章に余裕というかユーモアというか柔らかさが欲しい。とかなんとか考えているうちにOさんは帰ろうとしていた。Oさーんちょっとこのパソコン電源落としていいの?ときくとOさんはコクコクとうなづいた。まー全くしょうがないな。今度からはもうちょっとこっちからコミュニケーションを取ることにする。